- 3期分の企業分析レポートをすぐに作成する方法(無料プロンプト付き)
- ビジネスモデルの調べ方
- 生成AIへさらに深く知るための質問のコツ
3期分の有価証券報告書を使って企業分析ができるようになることが今回の目的です。一次情報である有価証券報告書は最も信頼性が高く、財務・非財務情報が載っています。そのため、株式投資などで企業分析を行うには最も適切なツールの一つと言えます。さらに有価証券報告書は金融庁のサイトから無料で入手可能です。ぜひ今回の記事を通して、分析方法を取得してくださいね。
投資を始めたいけど、企業分析って何から手をつければいいの?
有価証券報告書?あの分厚い資料を読むなんて無理…
慣れていないうちはこういう悩みってありますよね。私自身も新人の時には正直感じていました。担当する会社が決まったら調べるのですが、100ページ以上ある報告書は読むだけでも大変です。それを分析等へ応用するとなると…
でもご安心を!今回は生成AIを使って分析をするプロンプトとその応用方法をご紹介します!
なぜ有価証券報告書なのか?無料で手に入る「宝の山」
企業分析の最強ツール、それは有価証券報告書です。
企業を知りたいなら有価証券報告書は避けて通れません。なぜなら
- 一次情報だから信頼性が高い(公認会計士がチェックしている)
- 無料で誰でも見られる(EDINETで検索すれば簡単!)
- 財務情報だけでなく、経営方針や将来の戦略などの非財務情報まで分かる
なので、有価証券報告書を活用するしかないですね!
3期分を見る理由:企業の「動き」を捉える
なんで3期分も見ないといけないの?過去のやつをみても意味ないでしょ?
いえいえ、それでは企業の一瞬の姿しか見えません。会社は「継続企業の前提」という考え方で作られています。つまり企業は続いていくことが前提なんです。それゆえ、経営者はずっと先を見越していろんな投資を行ったりもしているのです。
- 1期目:過去の状況
- 2期目:変化の兆し
- 3期目:現在の姿と今後の方向性
この流れを見ることで、「あ、この会社は成長期にあるな」とか「ちょっと苦戦してるけど、立て直しの兆しが見えるな」といったストーリーが見えてきます。一期だとだたのスナップ写真でしかないのです。
財務情報だけじゃダメ!非財務情報の重要性
企業分析をしているとついつい財務数値だけを追っかけがちになります。でもそれでは企業の真の姿は見えません。なぜなら企業は当然、人が経営しています。その経営者次第で、企業は決まります。
- 経営陣はどんな人たち?過去の実績は?
- 今の経営方針は過去と一貫性がある?
- 環境が変わっているのに、経営方針が変わっていない…大丈夫?
こういった「数字に表れない情報」こそ、企業の将来を占う重要なヒントになります。
3期分を分析するプロンプト
さあ、ここからが本題です。以下のプロンプトを生成AI(ChatGPTやClaude)にコピペして、3期分の有価証券報告書のPDFを添付するだけで、驚くほど詳細な分析結果が得られます。
分析したい企業の3期分の有価証券報告書のPDFをEDINETからダウンロードしてください。そして生成AIにそのPDFを読み込ませてください。そして以下のプロンプトを打つと自動的に対象企業の分析を行なってくれます。
生成AIはChatGPTだとo3以上、GeminiだとPro2.5を推奨いたします。Claudeだと有価証券報告書は読みきれないことが多いです。(おすすめはGemini Pro2.5です)
分析するプロンプト(タップして開く)
#前提条件
- タイトル:株式投資をする前の企業分析プロンプト
- 依頼者条件:有価証券報告書の分析に慣れていないが、財務分析等に強い興味を持っている人物。
- 制作者条件:ベテランの企業アナリストで、全方位から会社の分析を行う。
- 目的と目標:企業アナリストが、投資先の企業分析を効率的かつ正確に実施するためのサポートを提供する。
#実行指示
添付ファイルにある3期分の有価証券報告書を経営方針と事業戦略の変遷を分析してください。各期の財務情報と各期の経営者メッセージを比較し、時系列的な成長推移を評価してください。特に、経営者の考え方と会社の現状の整合性を具体的に検証し、3期を通じた変化を明確にしてください。トレンド状況の把握の精度向上を存分に生かすことで、持続的成長、衰退、循環的パターンの識別が可能になるため、予測精度が大幅します。また一時的な変動と構造的な変化を区別でき、異常項目、一時的事象、会計上の不正規性を各期間を通じて特定してください。投資家にとって、知るべき潜在的リスクを確実に発見してください。そしてKPI、非財務情報、会計的側面、ファイナンス的側面、潜在的なリスクを総合的に判断し、収益の変動性、キャッシュフロー安定性、運営の一貫性を評価してください。
分析は主に「経営陣の意向等の非財務情報分析」、「会計分析」、「ファイナンス分析」、「潜在的なリスク」に分けて行ってください。それらの情報とKPIを比較し、企業の経営戦略、目標状況の把握を行い、評価してください。
全体的にH2、H3タグを意識し、視覚的にも読みやすくまとめてください。
分析時の各項目の注意点は以下の通りです。
- ビジネスモデルの把握:対象の会社のビジネスモデルを把握すること。財務情報、非財務情報を分析してどのようにして収益を得ているのかを分析すること。また必要に応じてインターネット検索を行い、確実に把握しなければならない。
- 経営陣の意向等の非財務情報分析:企業の状況、事業の状況、設備の状況を把握し、3期の流れを把握すること。また過去の内容は、現在において達成、もしくは確実に進行しているのかも注視すること。
- 会計分析:B/S項目である流動資産、固定資産、流動負債、固定負債、純資産、総資産をスプレッドシートとして一覧にまとめること。次にROE、自己資本比率、流動比率、PER、配当利回りも一覧として抜き出すこと。またDuPont分析による利益率、資産回転率、レバレッジ比率への分解を行い、より詳細に把握すること。
- ファイナンス分析:キャッシュフロー計算書を分析し、EBITDA、フリーキャッシュフロー、ROICにて分析をすること。次にキャッシュフロー計算書を8つのパターンに分けて分析すること。分析方法はインターネットで検索して確認すること。
- 潜在的なリスク:注記を確認し、偶発事象、偶発債務、後発事象を確認し、あれば書き出しどのようなリスクになるか説明すること。監査報告書内になる監査上の主要な検討事項を確認し、どのような点に監査法人はリスクを受け止めて対応してるかを確認すること。またインターネットを使用し、適時開示を確認して会社が直面している問題を確認すること。
- 現状とKPIの評価:会社の発表したKPIとこれまでで分析した内容を比較検討して、評価すること。
出力は{参考フォーマット}を参考にしてください。
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対象会社:
対象期間:
ビジネスモデル:
概要:
KPI:
非財務情報:
会計分析:(スプレッドシートで出力できるようにすること)
ファイナンス分析:(スプレットシートで出力できるようにすること)
潜在的なリスク:
まとめ:
"
#補足:
指示の再確認は不要です。
結論やまとめは不要です。
自己評価は不要です。
{出力フォーマット}のフォーマット形式を厳守してくだい。
分析結果の読み方:4つのポイントをマスターしよう
出力された情報をまずは確認し、ビジネスモデル、会計分析、ファイナンス分析、潜在的なリスクについてまずは情報を読んで確認しましょう。
1. ビジネスモデル:「どうやって稼いでいるか」を理解する
まずは企業がどうやって収益を上げているのかを把握しましょう。
- 商品を売って稼ぐ会社?
- サービスを提供して稼ぐ会社?
- 手数料で稼ぐ会社?
これが分かると、「この会社の強みは何か」「どんなリスクがあるか」が見えてきます。ビジネスモデルの理解は一見すると当たり前に思えますよね。でも本当にビジネスモデルを理解することは意外と難しいです。例えばルノアールだと、喫茶店のイメージが強いのですが、立退料も多く占めていることは有名です。
2. 会計分析:財務の健康診断
貸借対照表や損益計算書から、企業の「体力」を測ります。貸借対照表は持ち物リストのようなイメージです。社会人だと持ち家はあるか、株は持っているのか、借金はあるかなどを含んでいます。詳しくは別の記事で貸借対照表をご紹介していますので、観てみてくださいね。

損益計算書は、家計簿のイメージです。収入はどれくらいあって、いくらを何に使っているのか、最終的にいくら残って、貯金に回したのかとイメージするとわかりやすいでしょうか。詳しくは別の記事で損益計算書をご紹介していますので、観てみてくださいね。

それら2つを使って、財務分析を行います。
- ROE(自己資本利益率):投資効率はどう?
- 自己資本比率:財務は安定してる?
- 流動比率:短期的な支払い能力は大丈夫?
3. ファイナンス分析:「利益は意見、キャッシュは事実」
ファイナンスの世界でよく聞く言葉なんです。 会計上は黒字でも、キャッシュが回っていない会社は危険。逆に、赤字でも将来への投資でキャッシュを使っている会社は、投資家から高評価を得ることも。 キャッシュフロー計算書を見ることで、企業の「本当の実力」が分かります。詳しくは別の記事で損益計算書をご紹介していますので、観てみてくださいね。

4. 潜在的なリスク:隠れた地雷を見つける
これも絶対に忘れてはいけません。 監査報告書の「監査上の主要な検討事項」や、注記事項の「偶発債務・偶発事象・後発事象」など、一見すると見逃しがちな情報に、実は大きなリスクが潜んでいることがあります。
- 訴訟中案件(勝訴・敗訴で状況が大きく変わるもの)
- 取引先の倒産可能性などで、貸倒損失が発生する可能性
- 大規模な災害や事故による損害
このようなことが載っていることがあります。また発生すると大きな損害が出るケースが多いです。そのため見逃さないようにしましょう。
さらに深掘り!生成AIへの追加質問例
3期分の有価証券報告書を読み込ませ、分析プロンプトを送ると、生成AIはその企業の専門家になっています。そこでさらに深掘りをしてみましょう。
業界全体と比較して分析する
比較分析をしたいとき似たような企業と比較検討したい。おすすめの企業を教えてください。
業界動向を知りたいとき「会社のいる業界全体のトレンドはどのような状況ですか?また会社の業界における立ち位置はどのようなものですか?」
隠れたリスクを洗い出したいとき会社の適時開示を確認し、会社が抱えている可能性のある潜在的なリスクを洗い出してください。
経営者や、アナリストの視点で分析する
アナリストの視点で分析アナリストの立場として会社を分析してください。財務・非財務情報を整理して、全方位から客観的な立場で会社を評価してください。また業界全体の動向も考慮して、この先の未来予想についても述べてください。
経営者視点で考えたいときあなたがもしこの会社の社長だったら、どのような経営課題を持っていて、来期以降はどのような施策を考えますか?
経営者の実行力を評価したいとき
一年目の経営者の意向は、三年目の実績と比較して実現しているもしくは順調に進んでいると言えるか?経営者の手腕を評価してください。
ビジュアル化して分析する
ビジュアルで理解したいとき 売上高、営業利益、経常利益(経常損失)を3期並べて棒グラフにしてください。また利益率を算出し、折線グラフにしてください。またその分析して所感を述べてください。
まとめ:生成AIで、企業分析はもう怖くない!
企業分析って難しそう…そう思っていた方も、生成AIを使えば驚くほど簡単に、そして深く企業を理解できることがお分かりいただけたでしょうか。私の培った経験から言えることは、「完璧な分析」を目指す必要はないということ。大切なのは、自分なりの視点で企業を理解しようとする姿勢です。
今回のように生成AIを活用すると、一人の専門家としてあなたの企業分析をサポートしてくれます。
さあ、EDINETで気になる企業の有価証券報告書をダウンロードして、今すぐ試してみましょう!
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